高硬度のチタン合金箔の製造方法は、以下のステップを含みます。チタンコイルの表面にニッケルとクロムを電気メッキしてチタン合金半製品コイルを得ます。チタン合金半製品コイルに第 1 真空熱処理を施して脱水素チタン合金半製品コイルを得ます。
チタン合金半製品コイルを前処理し、次に第 2 真空熱処理を施してチタン合金半製品箔を得ます。前処理雰囲気は大気である。
チタン合金半製品箔を熱処理して高硬度チタン合金箔を得る。
本発明は、チタンコイルの表面にニッケルとクロムを順次電気めっきしてチタン合金半製品コイルを得る。本発明では、チタンコイルの厚さは好ましくは0.04〜0.1mm、好ましくは0.045〜0.05mmである。チタンコイルは好ましくはTA1またはTA2である。本発明では、ニッケルめっきの前にチタンコイルを脱油することが好ましい。
本発明は、ニッケルめっきおよびクロムめっきの具体的なプロセスに特別な要件はなく、当該分野の技術者によく知られているめっきプロセスを採用することができる。本発明では、ニッケルめっきによって得られるニッケル層の厚さは、好ましくはNiの質量百分率が60%に制御される。クロムを電気めっきして得られるクロム層の厚さは、好ましくは、5〜10%のCrの質量百分率によって制御される。本発明は、ニッケルめっき後に得られたコイルを最適に洗浄し、次いでクロムを電気めっきする。洗浄は、好ましくは脱イオン洗浄である。
本発明では、チタン合金半製品コイル中のニッケル元素の含有量は、好ましくは60重量%である。チタン合金半製品コイル中のクロム元素の含有量は、好ましくは5〜10重量%、好ましくは9重量%である。
チタン合金半製品コイルが得られた後、チタン合金半製品コイルは、水素除去チタン合金半製品コイルを得るために、第1真空熱処理にかけられる。本発明では、第1真空熱処理の温度は、好ましくは600〜700℃、好ましくは650〜680℃である。保持時間は、好ましくは2〜6時間、好ましくは3〜5時間である。得られたコイルを第1真空熱処理後、炉で室温まで冷却し、脱水素化されたチタン合金の半製品コイルを得る。